ワークフロー

ビジネスプロセスをモデリング・実行する総合ソリューション　
Innova Process Navigator Innova Designer / Innoba Flow
企業が今求められているものは、市場環境の変化に迅速に対応するためのスピードと柔軟性です。
これまで業務単位で導入してきた情報システムを統合していく試みがなされています。
しかしながら情報システムだけでなく、人間が行っている業務や判断も含めて最適化をしなければ、
業務全体のスループットの向上につながるわけではありませｎ。
このシステムは、人間が行っている業務と情報システムで実行している処理を含めてビジネスプロセスをモデリングして、そのまま実行し、モニタリングするための総合ソリューションです。

ビジネスプロセスのモデリングの重要性

多くの企業では、業務ごとに業務パッケージなどの情報システムを導入しています。営業支援システムや業務ソフトを利用しながら、これらの業務の間は人間が繋いでいるといった状態です。業務全体を通してビジネスプロセスが定義されていないことが多く、どこで業務が滞留しているのかが分からなかったり、取引先企業との間での業務手順が変更になった場合などに、その対応がスムーズに行えなかったりします。
情報システムで実行している処理だけでなく、人間が行っている業務や判断を業務全体に渡って可視化することがビジネスプロセスのモデリングの第一歩です。
次にそれぞれの業務でかかっている人件費・外注費・通信費といったコストや処理にかかる時間や滞留時間を分析していきます。
業務手順を変更したり、担当する部署の変更などによって、コストの削減やスループットの向上がどの程度できるかをシミュレーションしてあるべきビジネスプロセスを策定していきます。業務遂行におけるボトルネックがどこにあるのかを探しながら、試行錯誤で進めていく必要があります。
いったんビジネスプロセスが作成されれば、取引先企業との業務手順の変更や顧客への新しいサービスの提供などにおいて、どのようにビジネスプロセスを変更していくべきかを迅速に見出すことができるようになります。
また、企業の経営者が情報システムの投資をどのように行えばいいのかの判断材料ともなります。
情報システムを利用する部門と情報システム部門が可視化された業務手順を共通言語として意思疎通を行うことができるようになります。
情報システムの構築や運用を外部企業に委託する場合には、要求仕様として使うことでコミュニケーションを正しく行えるようになります。

ビジネスプロセスと実行の一貫性

これまでにもBPRやABC分析といった手法でビジネスプロセスの分析は行われていました。
しかしながら効果を出せている企業はそう多くありません。
策定されたビジネスプロセスを前提にはするものの、あくまで情報システムはそれとは独立して構築するために、計画した通りには実行できていないからです。
情報システムの機能変更や維持を続けるうちに、当初策定したビジネスプロセスとはさらにギャップが大きくなっています。
ビジネスプロセスと完全に対応して情報システムを構築することが理想なのですが、これまで実現できていませんでした。
ワークフロー製品をベースとした場合には、人間が行う業務については問題ないのですが、業務ごとに稼動しているそれぞれの情報システムとの連携をすることが困難でした。
一方でEAI製品が拡張してきたBPMでは、情報システムの連携・統合は行えますが、人間が行う業務まで融合することはできていません。
Innova Designerは、ビジネスプロセスの中のそれぞれの業務であるアクティビティに操作画面と組織モデル（組織、人、役職などの情報）とビジネスルール（業務ロジックだけでなく、分岐や実行の条件や情報システムとの連携などを記述したスクリプト）を割り付けることで、ASP実行プログラムを自動生成します。
Innova Flowは、これらのASP実行プログラムを自動実行するワークフローエンジンです。
SOAに基づく情報システムの連携とプログラムの自動生成によって、初めてビジネスプロセスと実行の一貫性を達成することができるようになりました。

モニタリングの重要性

ビジネスプロセスを策定する段階でシミュレーションなどを繰り返しながら最適化を行っていますが、実際の業務でそのようになるというわけではありません。
実際の業務をモニタリングしながらビジネスプロセスを改善していくことが重要です。
成果目標となるKPIを設定し、業務を実行しているときに自動で測定していくことが必要です。
Innova Flowはビジネスプロセスのモデリングの時に設定した各アクティビティのコストや処理時間や滞留時間を測定し、レポーティングすることが可能です。
またこれらの情報をベースにInnova Designerでシミュレーションを行って、ビジネスプロセスの変更を行っていきます。

日本版SOX法への対応

日本版SOX法では、企業における業務のIT化が強く取り上げられることになります。すでに情報システムで処理している業務のみならず、これまで人間が行ってきた業務についても業務手順をきちんと定義し、その通りに実施していることを担保する必要があります。 Innova Process Navigatorビジネスプロセスで定義された各アクティビティを、あらかじめ定義された人間だけが実行できるようアクセス制御しているだけでなく、実行の履歴（いつ、だれが実施したのか）を自動で保存していきます。この実行履歴を、会計監査の資料としてそのまま利用することが可能です。